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多摩美術大学大学院彫刻専攻選抜展「彫刻失格」

作成者: 管理者|2025/12/22

多摩美術大学大学院彫刻専攻にて選抜された5名による展覧会を開催しました。

展覧会タイトル「彫刻失格」の元ネタは無論、太宰治の「人間失格」ですが、興味深いのは、これが留学生から提案されたタイトルであること。それに対し、即座に皆が賛同したこと。中には石彫やテラコッタなど、「彫刻の王道」と言える作品があるにも関わらず、それすらも「彫刻失格」の烙印を自ら押す。それは、ますます複雑化する彫刻表現が一周したことを感じさせます。「人間失格」は人間の弱さや脆さを描いた作品ですが、それを「彫刻」に置き換えることで、表現に対する彼らの厳しい自己言及を見ることができます。

会期中には、8/COURTにて学生によるパフォーマンスも行われ、それぞれのバックグラウンドが反映された視点や感性が交錯し、多層的な表現世界を体感できる展覧会となりました。

【出展学生】
飯野忠郎  @atrrat__art
太田皓士  @ota_tatata_07
コウシン   @huzhouhua
スウメイシン   @zmmms__
田所和真   @gyomu_super

●会期:2025年10月3日₋10月5日●来場者数:1,392人●主催:多摩美術大学彫刻研究室