日本六古窯「古丹波の美」展 ―日本民陶の歴史を語る古丹波を今ここに―
Hikarie Contemporary Art Eye vol.8 小山登美夫監修
| 会 期 | 2018年1月10日(水) - 2018年1月16日(火) |
|---|---|
| 時 間 | 11:00 - 20:00 |
| 場 所 | CUBE 1, 2, 3 |
| 料 金 | 無料 |
| 主 催 | 美術工藝 丹中 (問合せ) tel: 06-6223-1181 fax: 06-6223-1185 mail: kochu-an@nyc.odn.ne.jp (※会場については渋谷ヒカリエ8/事務局までお問合せください) |
丹波焼は六古窯のなかでも、民陶の歴史を語るやきものとして注目されています。本展では歴史と美を感じとっていただける古丹波の優品を厳選しました。
丹波焼は800年間途絶えることなく焼き続けられた「日本六古窯」のひとつです。まさに日本人の生活とともに歩んできたものであり、五穀豊穣への祈りの念、安寧健康への切なる願いが、それぞれの器に込められています。いま、残された「古丹波」を前にして強く感じることは、陶工の技を超えた自然の力です。
雑器として生み出され伝えられた壺や甕。本来の役割を終えて静かな眠りにつこうとしていた昭和30年代から40年代、美の提唱者たちが注目しました。柳宗悦は「不思議であるが、不完全な品であつても、不完全さがそのまま、完全を求めた品より、もつと自由で確かで而も溫かい。綺麗さを許さないことが、そのまま澁さの深さに入る。」と評しました。土門拳は「すべては火のエネルギーがつくりなす〈窯変〉である。そこに人為を絶した美しさが生まれた。」と絶賛しました。やがて多くの愛陶者によって「古丹波」は美の表舞台へと押しあげられることになったのです。また、眼力のある花道家は壺や甕を花器として見立て、床の間にあげました。そして競いあって花を挿したのです。現代の美意識が中世の器に命を吹き込んだ瞬間でした。さらに、陶磁学者 小山冨士夫や考古学者 楢崎彰一による中世古窯の総合的研究により、その存在と評価は不動のものとなったのです。
本展は、多くの先人が育んだ「古窯を愛でる文化」を「古丹波の美」を通して感じていただきたいと企画。近年発見された鎌倉時代から江戸時代にいたる古丹波の大壺、小壺、桶、小徳利などの優品を厳選しました。新しい視点で「古丹波」をご鑑賞いただきたく、ぜひとものご来場を心よりお待ち申し上げております。
(作品選定者:中西薫 丹波古陶館々長/美術工藝丹中代表)
今回のヒカリエコンテンポラリーアートアイは、中世に始まった六古窯の一つ丹波焼の展覧会になります。中世から制作されてきた丹波焼ですが「古丹波」の再評価が起こってきたのが昭和の時代。何百年の時を超えて、その美しさはいまも私たちを魅了します。それは、何なのか?その魅力を今の時代に見るということの意味。作品の魅力は、作る人と見る人との共同作業のように思います。今回は長年にわたって「古丹波」を扱ってこられた丹中さんに素晴らしい作品を見せていただくまたとない機会です。(監修:小山登美夫)
日本六古窯(
にほんろっこよう)
六古窯とは、日本の中世初頭(平安末期、鎌倉期)に陶器生産を開始し、現代まで継続している窯業地「瀬戸・常滑・信楽・越前・丹波・備前」を指します。「六古窯」の命名は、昭和20年代、古陶磁研究者の小山冨士夫氏によるものです。中世期には多くの窯が勃興しますが、長い歳月の間に淘汰されながら、六つの窯が中世・近世・近代と変貌を遂げつつ、それぞれの地域がもつ風土のなかで特色を具えていきながら、今日に至っています。
平成29年、「日本六古窯」は文化庁がすすめる「日本遺産 JAPAN HERITAGE」に認定を受けました。それぞれの産地自治体や陶磁関係者により再評価され、地域づくりに活かされようとしています。
オープニングトーク
「古丹波の美しさとは」
村上豊隆様(日本民藝館学芸員)×中西薫(丹波古陶館々長・美術工藝丹中代表)
2018年1月10日(水) 18時30分~ 入場無料 予約不要
記念対談「六古窯のなかの丹波」
森孝一(美術評論家・日本陶磁協会常任理事)×中西薫(丹波古陶館々長・美術工藝丹中代表)
2018年1月13日(土) 13時30分~ 入場無料 予約不要
